電子看板活用

デジタルサイネージを運用してどんなコンテンツを載せれば良いかの質問がよく来ますので、今日は効果的なコンテンツと作り方について考えてみようと思います。

デジタルサイネージはPCでも作れますので個人店や中小企業でもチャレンジできる良いツールです。

デジタルサイネージの利点

まずはデジタルサイネージの利点を知って頂きたいと思います。

ズバリ「入れ替えが可能な事」です。

ポスターや看板は簡単には張り替えられないため一定期間(長めに)掲示されます。

デジタルサイネージの場合は表示コンテンツさえあれば入れ替えることは簡単です。時間によってまたは何十秒毎に表示内容を変えられるのです。

ポスターや看板はすぐに風景に変わります。人は情報を処理しきれないので変わらない情報(ポスター)は風景として認識します。

いつも通る商店街のポスターが変わった場合、一瞬でも目が行くと思います。または商店街に新たな店舗が開店し看板が新しくなった場合も同じです。

それも、少しすると風景に変わりませんか?

入れ替わらないポスターは最初だけ効果があると思って間違えないと思います。

そうなると定期的にコンテンツを変える、デザインを変えることは必要です。デジタルサイネージを採用するのでしたら変化をつけることを意識して掲載するのが良いと思います。

デジタルサイネージに動画!?

大手不動産チェーンのデジタルサイネージに動画が掲載されていたのですが、これもコストのわりに効果がないのではと考えてしまします。

「変化」という意味では目を引きますので良いとは思いますが、その動画の最初から最後まで見ないとメッセージが伝わらない場合が多いのです。

興味がある人は立ち止まって見るでしょうが、全員が興味を持っているわけではありません。ほとんど認識のないお客さんに気づいてもらいメッセージを伝えたいのですからインパクトのあるメッセージ性が高いコンテンツの方が効果的です。

店舗の中でお客様に見ていただくコンテンツとしては動画も良いと思います。大手企業では製作費も取れるのでしょうが、個人店舗や中小企業などはコストのかからない静止画で表示するのが良いと思います。

動きのあるコンテンツ

掲載コンテンツの一部を動かしてみる、文字の色が変わるようにしてみるなどは動画とは違います。

昔からある電子看板はこの効果で人の目をひいています。これもしつこく無いように考える必要があります。情報量が多すぎる場合にも人間は読むことを止めシャットダウンする性質があるからです。

1から10まで説明しようとせずに少しだけ動くコンテンツを考えるのは効果的です。

将来のストーリーを見せる

そのサービス、その商品を購入した場面をイメージしてもらうのが効果的な掲載方法と言われています。

車だったら北海道のようなまっすぐな道を家族と笑いながらドライブしているイメージ。

バイクで海沿いを走る写真をバイクの価格と一緒に掲載するのは効果的ですよね。

アパレルなどではモデルさんがその洋服を着て景色の良いところで微笑んでいるなどの写真と共に価格を表示します。

美容院などでも同じです。いつもと変わった髪型でお出かけするそんなストーリーを表現できたら良いコンテンツになります。

もちろんプロのカメラマンを雇って写真を撮っていたらコストがかかりますので、スマートフォンなどで撮ったものを加工しても良いと思いますが、ストーリーの無い商品だけの写真より少しでもストーリーを意識すると効果的な写真になります。

コーヒーなら暖かい演出と木のテーブルなど、ちょっとしたことでもその商品を手にした将来のストーリーが伝わりますので試して見てください。

ペルソナを考える

ペルソナとは「サービス・商品の典型的なユーザー像」のことです。このペルソナを想像で良いので詳しく思い描き掲載する写真でもメッセージでも決めてあげると良いと思います。

どこでも言われていることなのですが、これが上手にできているコンテンツは少ないと思っています。

いつの間にか万人向けのメッセージになっていませんか?

初めは実際に存在する人間で構いません。むしろその方が良い広告になると思います。

その人の年齢や趣味嗜好、話し方などを具体的に想像してメッセージを書くと良いメッセージが出てきたりします。

楽しんでトライする

サイネージのコンテンツは最初に書いたように定期的に変えてあげた方が良いです。ポスターと違ってそれが利点なのでやって見てください。

作ったコンテンツは表示しなくても持っておけば良いのです。シーズン毎、月毎にそれを入れ替えてあげるだけでも魅力的なサイネージになります。

何より楽しみながらトライすると効果があるのです。楽しんでいることはサイネージを通しても伝わりますし楽しんでいるところに人は集まって来ますからね。

楽しむことは低コストで出来る最善のコンテンツ作成方法だと思っています。

いろんなコンテンツを作って楽しんで見てください。