マニュアルをkintoneで運用しよう|企業での活用例

「マニュアルは必要だと分かっているけど、誰も見ないし、作るのが面倒…」

この言葉、中小企業の現場でよく耳にします。限られた人数で現場を回しながら、新人教育やトラブル対応に追われる日々。マニュアルの整備にまで手が回らないというのが本音でしょう。しかし、その“後回し”が、実は現場を疲弊させている原因かもしれません。

本記事では、kintoneを使ってマニュアルを運用する実践例をご紹介します。特に弊社で開発した「manulet(マニュレット)」というツールが、どのようにマニュアル整備の負担を軽減し、活用を促進するかを、導入ステップ・成功例・今後の展開まで含めてご紹介します。

「マニュアルがない」ことで起きる問題

まず、マニュアルが整備されていないことの問題を整理しましょう。

  • 教える人によって内容が異なる(属人化)
  • 教える時間が膨大にかかる(生産性の低下)
  • ミスが発生しやすくなる(品質低下)
  • 休んだ人の仕事が回らない(リスクが高い)
  • 情報が暗黙知のまま(ナレッジが共有されない)

これらは放置してはいけない「非効率」です。業務効率化を目指すなら、まず足元から整えていく必要があります。

解決の鍵は「デジタルで運用する」こと

ここで登場するのが、kintoneで動くマニュアル運用ツール「manulet」です。

manuletの特徴:

  • ノーコードで構築可能なkintone上で動作
  • 業務にあわせたマニュアル構造を自社で柔軟に設計できる
  • スマートフォン・タブレットにも対応(現場ですぐ確認)
  • 編集権限と閲覧権限を分けて運用できる
  • 閲覧履歴・更新履歴を可視化できる
  • オプションで「kintoneユーザー以外」にもセキュアに公開可能

たとえば、営業担当には「営業マニュアル」、製造現場には「点検手順書」、新人には「社内ルール」など、必要な情報を、必要な人に、必要な形で届けることが可能になります。

業務改善が加速する

「Manulet(マニュレット)」は、kintone上でマニュアル運用を驚くほどシンプルにするツールです。複雑だったマニュアル作成や管理が直感的な操作で誰でも簡単に行え、業務改善を加速させます。

現場での使いやすさを徹底的に追求し、情報共有のスピードを劇的に向上。従来のマニュアル運用を次のステージへ導く新しい解決策です。

詳しく見る

成功事例:運送業での「manulet」活用

実際に「manulet」を導入した運送業(従業員約40名)の事例をご紹介します。

Before:導入前の課題

  • 配送ルールや伝票記入の仕方について、同じ問い合わせが何度も発生
  • 新人が業務を覚えるまでに1人あたり2〜3ヶ月の時間と指導工数が必要
  • 会社としてのルールやマナーが現場に浸透せず、トラブルに発展することも

After:導入後の効果

  • 業務の手順・対応マニュアルを「manulet」に集約し、スマホから確認できる環境を整備
  • 入社時の教育資料や動画も含め、OJTの標準化を実現
  • マニュアル活用のルールを全社に周知し、社内ルールの統一と定着が進んだ

結果として、問い合わせ件数は半減し、新人育成期間は1/2以下に短縮。現場からも「困ったときにすぐ見られるから助かる」という声が上がるようになり、社内の一体感も向上しました。

よくあるハードルと乗り越え方

①「作る暇がない」

最初は「目次だけ」作るところから。
すべてを文章化しようとすると挫折します。まずは業務を棚卸しし、「どういうマニュアルが必要か」だけを整理するワークショップを行いましょう。

②「どうせ見ない」

「見せ方」で変わります。
スマホから簡単に見られ、画像や動画も埋め込めるmanuletは、「読む気が起きるマニュアル」に変わります。

③「情報の整備が続かない」

更新のルールを組み込む。
定例ミーティングや月1回の見直しをルーチン化して、業務と一緒にマニュアルも育てましょう。

導入ステップ:小さく始めて、育てていく

  1. 目次だけ決めるワークショップを実施
  2. 代表的な業務からマニュアル化(1〜2本)
  3. manuletをkintoneに導入し閲覧権限を整備
  4. 現場で実際に使い、フィードバックをもらう
  5. 定例的に見直しと更新を行う体制を整備

発展的な活用方法

manuletはただのマニュアル閲覧ツールではありません。以下のような活用も可能です。

  • 外部公開機能を活用し、アルバイトやパート社員に「限定公開マニュアル」を共有
  • フィードバックフォームと組み合わせて「読んだ・読んでない」をチェック
  • 動画マニュアルを追加し、視覚的に教育効果を高める
  • kintoneのワークフローと連携し、マニュアル閲覧後の確認作業を自動化

まとめ:視点を変えれば、業務改善はもっと楽になる

「マニュアルは面倒」「どうせ見ない」——そう決めつけていたのは、もしかしたら紙での運用しか知らなかったからかもしれません。

視点を変えて、「マニュアルを業務の一部」として組み込む。
それだけで、育成・品質・生産性すべてに良い影響をもたらします。

「アイディアと工夫」で業務効率化を進める第一歩として、まずはマニュアルをkintoneで運用してみませんか?

次のアクション

  • 社内で「必要なマニュアル一覧」を出してみましょう(目次だけでOK)
  • 無料トライアルで「manulet」を試してみるのもオススメです
  • 導入にあたって「マニュアル目次づくりワークショップ」から始めてみるとスムーズです

マニュアルは、あなたの会社を強くする資産になります。
育てて、活かして、使い倒す仕組みを一緒につくっていきましょう。