10月13日、「kintone Café メタバース Vol.1」を開催いたしました。
メタバースを体験し「これ、kintone Caféにあう!」と直感したのが正解だったと感じました。
開催にあたり色々協力をして頂いた皆様に感謝をしながら開催レポートを書いてみたいと思います。
今回、登壇して頂いた方々の登壇内容は他の方も書かれると思うので、メタバースと言う新たな空間での勉強会にフォーカスをあて書きたいと思います。
kintone Café って
「kintone Café」は一言で言うと「kintone好きが集まる私設勉強会」
kintoneはCybozu社のサービスですが、Cybozu社のイベントではなくあくまでもユーザーサイドで主催したイベントです。全国ですでに350回以上開催されています。
私は昔からこの「kintone Café」が大好きで色々参加させてもらっていました。
「kintone好きな人」との条件だけで集まった人たちがとても不思議な化学反応を起こします。プログラムをする人からkintoneって何だと思って参加する人たちが、それぞれの仕事のことやこれからのことなどをワイワイとおしゃべりするのです。
参加するたびに新たな刺激を受け自分自身が成長出来るのです。
何よりCafé後の懇親会が素晴らしい!皆、自分の想いや改善策を熱くなりながら語り合ってます。
こんなコミュニティって珍しいと思ってます。変に業種が固まらないところが良いのでしょうか・・・。
ここ数年はWeb開催することが多かったのですが今回はメタバースと言う感染リスクゼロの空間です。
リアルの盛り上がりには負けますが、メタバース x カフェどうなるのか本当に楽しみでした。
メタバース
私が始めてメタバースを体験したのが6月、kintone Café 神奈川のスタッフをしてらっしゃる渋屋さんのツイートを拝見しすぐにAmazonで購入しました。
以前からおすすめされてはいましたが具体的なイメージが出来ないでいたところそのツイートは明確にメタバースの没入感を説明されていました。
体験して直ぐに「Caféにマッチする」と直感しました。
「Caféの面白さがオンラインで再現できるのでは?」
急にワクワクし始めメタバース支部の立ち上げ申し込みと企画を始めました。ここまでの行動は自分でも早かったと思います。ワクワクに任せて支部の立ち上げを行うまで購入から2日、まさに直感で動いた感じです。
いざ開催!?
開催にあたり何も問題がなかったわけではなくいくつかの障害がありました。
開催の日程を決めてすぐにVRゴーグルの値上げが発表されました。3万7千円ぐらいの商品が一気に5万9千円にもなる急激な値上げ、VRでメタバースの世界を感じてもらいたかったのでかなりショックを受けました。「参加人数が減るのでは?」VRゴーグルの中では安値で高性能な機種ですが私がCafé の開催を考えたアプリはこの「Meta Quest 2」でしか体験できないのです。
円安の影響も大きかったのですが、「このままでは日本はデジタル発展途上国になる」と危機感まで覚えました。最新機器に触れられない国民になるのです。ただでさえ遅れをとっている国ですから最新機器に触れられない環境になることは危機的なことだと思うのです。
接続の問題もありました。
VRゴーグルにてメタバースの中に入ってきてもらうにはまだまだ煩雑な工程を経る必要があります。
Zoomなどには慣れている方々でも開催準備から接続にはかなり苦労しました。
参加者には「事前に接続確認を」と何度もインフォメーションし接続時にはなるべくサポート出来るよう努めました。
新たなツールが使われるまでにはこういった過程があるんだなと改めて認識しました。
新たな空間に人が入ってきます。
色々な障害もありましたが開催日を迎え、会場に人が集まり出します。
Workroomsは席のレイアウトは決められますが、席数の増減は自動で行われます。
今までその空間に集まった最大人数は6人、人が増え席数が増えるごとに「オー!」と声が漏れました。
最大で16人でのVR参加が可能です。Web参加の方も合わせると50人らしいのですが・・・。
今回のVR参加者は最大で12人になりました。プレゼン時には大学の講義のようなレイアウトで登壇者の話を聞くことが出来ます。
まさに没入感
登壇者の発表の中にもありましたが、既存のツールと明らかに違うのが没入感です。
Web会議のツールと違いVRゴーグルで参加すると他の事が出来ません。自ずとその空間で行われていることに集中できるのです。これはリアルでの会議より凄いのではと感じました。
また、自身がアバターなこともあり発言が出てきやすいのではと感じました。
初めこそ口数が少ない皆さんでしたがそれぞれの登壇後に設けたディスカッションタイムでは色々な話が出来ました。
登壇者側になってもWeb会議ツールと違い、皆さんの視線や相槌を確認しながら話すことが出来るので話しやすかったと思います。
プレゼンテーション
今回、6人の登壇者に話をしてもらいました。一人10分のお話とその後に5分のディスカッションタイムを設けたのですが、これが結構良かったなと感じています。
通常、リアル会場だと席のレイアウトを変えるのは容易ではありません。
メタバースだと「プレゼンテーションレイアウト」から「ディスカッションレイアウト」に変えるのもボタンひとつ
それぞれのレイアウトの利点を活かした勉強会が実現できました。
プレゼンテーションレイアウトでは、発表者の声が全体に行き渡るようになっています。大学の講義を聞くようなスタイルでコソコソ話も出来るような感じです。
ディスカッションレイアウトでは参加者全員の顔や手振りなどが見えるようになっているので、Web会議などでよくある言葉の被りなどがほとんどありません。
質問されたらその人の顔を見ながら回答するので言葉の行き違いも少ない気がします。
相槌・笑いなどの聞き手の表現もリアルと同じように感じられるためディスカッションも盛り上がりました。
お楽しみの懇親会
kintone Café の良いところに「懇親会」があると言いましたが、これも今回はメタバース会場で行いました。
流石にリアル懇親会のような盛り上がりはしませんでしたが、アフターカフェも色々な話が飛び交い和気藹々と・・・。
参加者の一人がメタバースをhackして幽体離脱のような動きをしたりかくれんぼしたりと面白いこともありましたので、たくさん笑いました。
発表のある勉強会の後にはこんな時間を組み込んだほうが学びが深くなるなと感じました。
開催しての感想
結果、勉強会にはとても良いツールだと感じました。Web会議ツールの利用よりはるかに理解力が上がります。
「聞いている」・「話している」という相互理解がこんなにも大事なんだと改めて思ったのと既存のWeb会議ツールが電話のようなツールに感じられ、このWorkroomsに関しては部屋を歩き回ると言う行為を取り除き会議などにフォーカスした分リアル会議に近い環境でコミュニケーションが取れることを知りました。
VRでアバターな人とWeb参加の人とのコミュニケーションは既存のツールと変わりませんのでVRゴーグルで参加・体験することを勧めます。
今回、参加して頂いた人たちは口々に「面白かった」・「未来を感じた」・「取り入れる価値はありそうだ」といっていましたのでCafé に限らず使えるシーンを考えて行きたいと感じました。