「まんだら」は今泉先生のマンダラートや他で使われているマンダラノートなど9つのマスを使った考えかたの総称だと思って下さい。
有名なところだと大谷翔平選手が高校時代に作った目標設定のためのマンダラチャートが有名です。
メモのフレームワークと言っても良いかもしれません。 ここでは「まんだら」の問題解決能力について書いていきたいと思います。
「まんだらで問題解決」
「まんだら」には問題を解決する機能が備わっています。私もいくつもの問題を「まんだら」で解決して来ました。
ただのメモにそんな機能があるのかと不思議に感じられるかもしれませんが本当なんです。
私の経験から「まんだら」が持っている問題解決能力をいくつかの視点から紹介したいと思います。
書くと落ち着く
一時期メモに凝ってまして、言わいるメモ魔・・・。書いておかないと落ち着かないような気がして何でも書きました。
結局はそのメモを見返すことは少ないんですが、書くと頭の中がスッキリしたような気分になれます。
頭の中で考えたことを文章化・図解化することで長く記憶出来ると思っています。
「まんだら」にも同様な機能があります。問題を「まんだら」に書き留める事によって、安心感が得られます。
後に書く色々な能力を知っているからかもしれませんがメモより「まんだら」に書き留めると安心します。
分けること
問題はそのことを理解できないことでも発生します。ゆっくりと問題そのものを理解することで解決することもあります。
「まんだら」は9つのマスに書き留めるのが基本の書き方になっています。真ん中に書かれたテーマについて思いつくことを色々と書いていきます。
問題解決に使うと問題そのものの細分化に使えます。いつの間にか大きな問題をパーツで考え理解することが出来るのです。
「分けることは分かること」 細かく分けていくと理解が深まりますから問題そのものも現実味が出てきます。
形も把握できない問題を解決出来るわけが無いですからコレも「まんだら」に備わっている問題解決能力だと思います。
眺めること
「まんだら」に書き留めて行くと自然と眺める動作が増えてきます。 それぞれのマスに書かれた要素が重複していないかモレは無いだろうかと言う視点で見ますのでMECEに物事を整理できるのです。
「もれなくダブりなく考えよう。」としても頭の中だけでは不可能ですよね。箇条書きでも良いですが「まんだら」なら自然とMECEな考えになってきますので安心です。
また、考えが出てこないときも隣接するマスを合わせることで違う要素が出てきたりもしますし対岸(反対側)に逆の考えを書いておくことも可能です。 先ずはザッと書いてみて眺めることをオススメします。
順に完璧に書こうとせず自由にどこからでも書いてみればいいと思います。
客観的に見える
問題解決では客観的に見ることにより糸口がはっきり分かることがあります。
「まんだら」に書き、眺めることにより客観的な視点が加わります。 もちろん問題を抱えた本人ですから全てを客観視して見ることは出来ませんが第三者の視点も出てきます。
「な~んだ!」なんて事も私の経験上一つや二つではありません。
「俯瞰して見る」なんて表現もありますが、問題を抱えている状態だと視野が狭いことは確かです。俯瞰して見ることにより解決策が意外と近くにある場合もあるのです。
得策が無いことを知る
細分化することにより問題が一つではないことに気が付きます。 「銀の弾はない」なんて言われ方もしますが、例えばソフトウェアの開発で行き詰まった場合に全てを解決できる得策が無いことを知ります。
一つのアイデアが出るとそれにすがり、他を見失うことがありますが「まんだら」で細分化していくとそのアイデアはそのマスの解決でしか無いことを知ります。
落胆せずに細かな問題を解くことが出来るのです。 実はこれが最短の解決方法だったりします。
思いつきで一喜一憂し疲れてしまわない機能だと私は思っています。
リニアな考え方からの脱却
問題を抱えると真っ直ぐに考えてしまうのが普通の人だと思います。
この「真っ直ぐに考える」が負のスパイラルを生むのでは?と私は考えています。
真っ直ぐ考えると、策を投じ駄目だった場合に引き戻すしか無いからです。 真面目な方に多いこの考えはとても危険な考え方だと思います。
落胆が多く鬱に近い症状になるからです。 「まっすぐ考え、策を投じ失敗し落胆しながらふりだしへ戻る。」これを繰り返し通常でいられるわけが有りません。
堂々巡りにより負のスパイラルに入ってきます。 「まんだら」を使ってリニア(真っ直ぐな考え)からマルチ(多角的な考え)にシフトすることを進めます。
一つの策が失敗に終わっても次の策が考えられるからです。一つのアイデアに依存しないとも言えます。
トライして駄目だった時に「タイミングが悪かったな」と同じ策で再度トライすることも出来るのです。
私自身、この考えを持ったことで一人では出来ないようなプログラムが作成できたり、諸々の問題で助けられていると思っています。
【まとめ】
結局問題は 結局の所、問題の解決は自分で行うしかありません。
ですが様々な「まんだら」の機能により大きな負担にならず、問題を過剰に大きく捉え精神的にやられることもなく解決していけるのです。
慣れだとは思いますが、「まんだら」を使って色々と試しているうちにこれらの考えに行きつけると思います。
問題を軽視するわけではなく、スマートに分析し解決への早道を探すお手伝いになればとおもいます。