時短勤務でもOK、ワークシェア業務を運用するために必要なこと

ワークシェアリング

皆さんの会社では「ワークシェアリング」を実施されていますか?人手不足で採用に困っている、若い人が応募に来ない・・など困っていたら、この「ワークシェアリング」を検討してみるのも良いかもしれません。

「ワークシェアリング」とは、雇用の維持や創出のために業務を複数人で分担することです。今回はその中でも注目を集める「多様就業型ワークシェアリング」についてご紹介します。

多様就業型ワークシェアリングとは、『多様な働き方を提供することを通して、より多くの労働者に雇用機会を与えることを目的』としています。この仕組みを導入することで、企業は次のような効果を期待できます。

  • 時短勤務や柔軟な働き方を可能にすることで、人材確保が容易になる。
  • 労働力不足の解消と同時に、企業の競争力向上にもつながる。

今後の労働人口減少を見据えると、このような取り組みは必要不可欠になっていくと思われます。

ワークシェアリングを支える3つの要素

ワークシェアリングを行うには、次の3つの要素が重要になると考えます。

  1. 業務の標準化
  2. 柔軟な体制づくり
  3. 働きやすい風土づくり

1.業務の標準化

まずは、業務の標準化。当たり前に聞こえるかもしれませんが、ここを徹底することで初めてワークシェアリングができます。誰でも同じように業務を進められる環境を整備することが大切です。これには、マニュアルや手順書の活用が鍵となります。

2.柔軟な体制づくり

柔軟な体制づくりも必要です。子育て中のママさんや介護中の方、副業を希望する方など、多様な働き手が活躍できるような制度設計が求められます。急な休みでもお互いにカバーし合える体制を作ることで、個々の負担を軽減し、チーム全体でリスクを抑えることができます。

3.働きやすい風土づくり

そして、働きやすい風土づくり。実はこれが一番難しいのかもしれません。今までの考え方を変えなければ新しい風土は根付きません。「お互いさま」の文化を浸透させ、例えば社内コミュニケーションを活性化させ、社内の理解を深める場を定期的に設けることも風土づくりには大切です。

ワークシェアリングの成功事例

ある企業さんは、このワークシェアリングを非常に上手く運営しています。しっかりとマニュアルを作成し、マニュアルがあれば業務ができてしまう作業をワークシェアの中心業務とします。逆にマニュアルがないものに関しては、「ワークシェアはできない」という考え方をします。もちろん、就業時間が長い人やベテランには、マニュアル作業以上の管理業務などモチベーションをアップさせるような業務も任されます。そして「お互いさま」文化がしっかりと定着しているのは、当日の朝にチャットを1つ送るだけで、お休みが可能となるサポート体制を確立されているからです。子育て中のママさんも、子どもの急な発熱などに気兼ねなくお休みすることができます。

ワークシェアリングを支える「業務標準化」とマニュアルの重要性

「業務の標準化」は、ワークシェアリングを実現するための基盤です。マニュアルがあれば業務手順が明確になり、属人化を防ぐことができます。また、マニュアル作成時には以下を意識すると良いでしょう。

更新のしやすさ:最新情報を簡単に反映できる仕組みを整備。

わかりやすさ:誰でも簡単に理解できる内容にする。手順は1つずつ記載する。

見やすい:図やワンポイント見出しを活用し、読みやすくする。

ワークシェアリングを進める上で重要なマニュアル。kintoneでサクサクマニュアルが作成できます!ぜひご覧ください。