情報の管理
中小企業の経営者やIT担当者の皆さん、業務で起こる情報管理の課題に直面していませんか?今回は、kintoneを使うことでどのようなメリットが得られるのかを考えます。
エクセル管理の限界
10人以上の部署、またはそれに値する顧客や取引先の数では、Excelだけでのデータ管理が複雑になりがちです。情報の更新が頻繁に必要になりますし、そもそもExcelは計算ソフトなので情報を管理することが目的のソフトではありません。(ある程度扱えてしまうので気付きにくいのですが・・)また、ExcelやAccessのスキルが高い人に作業が集中し、その人が不在の場合に業務が滞る「属人化」のリスクも発生しやすいです。
システム開発の高コスト
Excelに代わり、自社に最適化された基幹システムを外注で開発するという選択肢もありますが、これには高額なコストが伴います。小規模ながらも効率的に運営を行いたい中小企業にとって、この投資は重荷になることがあります。
パッケージソフト
市販のパッケージソフトを導入するのも良いかもしれませんが、必要な機能を全て網羅しようとすると、やはり固定費も増大します。また、企業の特定のニーズに完全には対応しきれないことも少なくありません。
kintoneの利点
こうした問題に対する解決策として、kintoneがお勧めです。kintoneは、汎用性が高く、ドラッグ&ドロップ操作で自社に最適な業務アプリを簡単に作成できたり、また修正が素早くできたりと、いろいろな利点がありますが・・私たちが思うkintoneを利用する最大の効果は、社員たちに「意識付け」ができることではないかと考えます。
コミュニティのユーザー企業を見ていて感じることですが、実際にアプリを制作する過程で、社員たちは自分の業務について、自らが最も理解しており、その当事者たちが業務アプリを制作することで、無駄な業務の排除や、もっとこうした方が良い、と業務に対して主体的に動けるようになります。業務プロセスの効率化だけでなく、社員一人ひとりが業務に対して主体的に動けるようになるため、モチベーションの向上にもつながります。また、このような環境は、社員の自己成長を促すと同時に、組織全体としても変化に対応できる柔軟な体質を作り上げることにも繋がります。単に業務をデジタル化するだけでなく、組織文化そのものを革新し、社員が自ら考え行動する文化を育むことが可能です。
中小企業こそkintoneを使うべき
中小企業が成長するにつれて、業務も複雑になりますが、kintoneを使うことで社員たちが主体的に動けるようになるだけでなく、kintoneは拡張性が高く、変化するビジネスニーズに柔軟に対応できます。ITエンジニアも人手不足と言われています。そういった意味でも、社内で、適した業務アプリがある程度まで作成できたのなら、費用対効果も上がるでしょう。
これらの点から、kintoneは中小企業にとって非常に有効なツールであり、業務の効率化、コスト削減、組織運営の改善が期待できます。