~~「誰が悪い」ではなく「どうしたら良くなる?」を話す会議へ ~~
業務改善の会議、つい「誰がミスした」「どの部署が遅い」といった話になっていませんか?
でも大切なのは“人”ではなく“方法”。前向きな会話が生まれる会議の進め方を考えてみましょう。
「人」を責める議論では、改善は進まない
業務改善の会議でよくある光景。
「営業が入力を忘れるから遅れる」
「現場の報告が雑だから品質が下がる」
つい、こうした“誰が悪い”話になってしまうこと、ありますよね。
でも、責任を追及するだけでは次につながりません。
人を責めると、会議の雰囲気がピリッとして、意見が出しづらくなってしまいます。
本当に変えていくべきなのは「人」ではなく、「やり方」や「仕組み」のほうなのです。
「どうすればいい?」を話し合うことで前進できる
たとえば「営業が入力を忘れる」という課題があったとします。
そこを「なぜ?」と掘り下げてみると、
- 入力画面が分かりづらい
- 項目が多すぎて面倒
- スマホから入力しづらい
といった“方法の問題”が見えてくるかもしれません。
つまり、「誰が悪いか」ではなく「どうすればいいか」を話すことで、自然と解決策が見えてくる。
これこそが、チームの改善力を引き出す一番のコツです。
方法を「見える化」して、みんなで共有しよう
せっかく会議で良いアイディアが出ても、記録されなければ流れてしまいます。
だからこそ、議論した方法をテーブルの上に“並べる”ように可視化することが大切です。
たとえば:
- 改善アイディアを一枚の表にまとめる
- 試してみた結果を残しておく
- 成功も失敗も“学び”として共有する
これを積み重ねていくと、「誰かが困ったときに、他の誰かの方法を参考にできる」文化が育ちます。
属人化を防ぎ、みんなで改善できる土壌ができていくのです。
「ダメ出し会議」より「アイディア会議」にしよう
会議を「ここがダメだ」から始めると、どうしても空気が重くなります。
でも、「こうしたら良くなるかも!」という話題から始めると、自然と笑顔が増えます。
うまくいっているチームほど、
- 提案を笑わない
- とりあえず試してみる
- 失敗も次のヒントにする
といった前向きな姿勢を大切にしています。
完璧を求めず、「試してみよう」が合言葉になると、改善のスピードがぐんと上がります。
今日からできる3つのアクション
- 「人ではなく方法を話そう」と宣言する
会議の最初にこれを一言添えるだけで、場の雰囲気が変わります。 - 出てきたアイディアを“見える形”に残す
メモでもホワイトボードでもOK。見返せる状態にするのがポイント。 - やってみた結果を共有する
「やってみたけど難しかった」も立派な成果。次の改善の種になります。
「方法」を共有する会社は強くなる
「誰が悪いか」ではなく、「どうすれば良くなるか」。
この視点を大切にする会社は、トラブルにも強く、成長のスピードが違います。
ちょっとした会議の進め方の違いが、組織の文化を変えるきっかけになります。
次の会議では、ぜひ“方法”をテーブルに並べて話してみてください。
きっと、これまでよりずっと前向きな時間になるはずです。
「誰が悪い」ではなく「どうしたら良いか」。
方法を話題にするだけで、会議もチームも前向きに変わります。小さな一歩から始めてみましょう。