── kintone × AIで会社経営する話
私は湘南で小さなIT会社を経営しています。kintoneの導入支援や開発が仕事です。社員はいません。いわゆる「ひとり社長」です。
ひとりで会社をやっていると、なんでも自分です。営業も、開発も、経理も、ブログも、見積書も。「あと一人いたらなぁ」と何度思ったか分かりません。
その「もう一人」が見つかりました。
AIです。僕はClaude Codeという開発者向けのツールを使っていますが、最近はClaude Coworkという、コードを書かなくても同じことができるツールも出ています。技術者でなくても使える。このAIと、kintoneの組み合わせです。
kintoneは「会社の記憶」になる
私の会社では、ほぼすべてのデータがkintoneに入っています。
顧客情報、案件の進捗、見積もり、請求、タスク、日報、ナレッジ。ひとり社長にとってのkintoneは、単なる業務ツールではありません。会社の記憶そのものです。
ポイントは、データがkintoneという「場所」にちゃんとあること。クラウド上のExcelに散らばっているのでもなく、自分の頭の中にだけあるのでもなく、構造化されたデータベースとして存在している。
これが、あとで効いてきます。
AIは「会社の手足」になる
AIにはいろんな種類がありますが、僕が使っているのはコードを書いたり、文章を作ったり、データを分析したりできるタイプのAIです。ざっくり言えば「めちゃくちゃ優秀なアシスタントがパソコンの中にいる」感覚です。
私の場合、プログラムを作ってもらったり、ブログの下書きを一緒に作ったり、提案資料の構成を考えてもらったり。開発者としてもライターとしても動いてくれます。
ただ、AI単体だと「その場限り」の作業で終わってしまう。聞かれたことには答えてくれるけど、僕の会社のことは知らないわけです。
つなげると「相棒」になる
kintoneには、外部のツールとデータをやりとりできる仕組みがあります。これを使って、AIがkintoneのデータを見られるようにする。たったこれだけで、世界が変わります。
「今月の売上はいくら?」と聞けば、kintoneの案件データを一緒に見て、集計して答えてくれる。
「次の訪問までにやることは?」と聞けば、タスクと案件のデータを横断して整理してくれる。
「先月の経費をまとめて」と言えば、経費のデータを一緒に確認しながら一覧にしてくれる。
データはすべてkintoneにある。AIはそのデータを一緒に見て、考えて、まとめてくれる。人間の同僚と同じ画面を見ながら相談しているのに近い感覚です。
これはもう、アシスタントではなく「相棒」です。
会計だっていける
ここまで来ると、会計もこの構成で回せることに気づきます。
売上、請求、入金、経費、支払い。これらは全部「レコード」です。kintoneのアプリとして自然に構造化できるし、案件や顧客とリレーションを張れば、お金の流れが一本の線としてつながる。
確定申告に必要なのは、結局「正しく分類・集計されたデータ」です。kintoneに日常業務の中で自然にデータが溜まっていれば、AIが年度末に集計して、必要な数字を一気に出してくれる。
会計ソフトを別に契約する必要すら、なくなるかもしれません。
「データはkintoneにあります」という安心
ここで、お客様の立場で考えてみます。
「AIにうちのデータ預けて大丈夫?」
これは当然の不安です。特に建設会社や自治体のように、個人情報や契約情報を扱う業界ではなおさらです。
この構成の良いところは、答えがシンプルなことです。
「御社のデータはすべてkintoneにあります。AIはそのデータを一緒に確認しているだけで、データを持ち出したり溜め込んだりはしません。」
kintoneはサイボウズという日本企業が運営していて、国内データセンター、自治体での導入実績も豊富。どこにデータがあるかを明確に説明できる。
そして万が一AIが使えなくなっても、データはkintoneに全部残っていて、人間が画面から普通に業務を続けられる。AIは「なくても困らないけど、あると格段に速くなるもの」という立ち位置です。
この説明ができるだけで、お客様の不安はほとんど解消されます。
全体像:ひとり社長の「経営OS」
改めて整理すると、こうなります。
- kintone ── 会社の記憶(顧客・案件・会計・すべてのデータ)
- AI ── 会社の手足(開発・分析・コンテンツ制作)
- 経営者(自分) ── 会社の頭(意思決定・顧客との信頼構築)
本来3〜5人必要だった業務を、この構成で1人で回せています。正確に言えば「1人と1AI」で。
大企業ならSalesforceとGPT連携みたいな大がかりな話になりますが、月額数万円のkintoneとAIで、小さな会社にとっては十分すぎる経営基盤が作れてしまう。
あなたの会社にも「相棒」を
実は、この仕組みは僕だけのものではありません。
お客様の業務をヒアリングして、kintoneにデータ基盤を作り、AIがそのデータを一緒に見て動ける状態を構築する。ヒアリングの過程がそのまま「AI共同経営者の人格形成」になる。
仕組みを作るのは僕の仕事ですが、使うのはお客様自身です。Claude Coworkなら、普段パソコンを使っている方なら誰でも、チャット画面からAIに相談できます。難しい操作は必要ありません。
お客様ごとに、お客様の会社を理解した「相棒」が生まれます。
僕が最高の相棒を見つけたように、あなたの会社にも最高の相棒を届けたい。それが今、僕がやりたいことです。
株式会社ギボンズは、湘南を拠点にkintoneの導入支援・伴走・開発を行っています。「AI共同経営者」にご興味のある方は、お気軽にご連絡ください。
Gibbons 