かわいい子には旅をさせよ
昔の旅は辛いものだったことから、「かわいい子ほど敢えて世の中に出て辛い思いを経験し成長させよ」という意味ですが、しかし、データに関しては「旅をさせるな」というのが鉄則です。では、なぜデータに旅をさせることが問題なのでしょうか?
「データ」を旅させるとは?
「データを旅させる」という表現は、一部の業務だけをデジタル化することで、データが無駄な経路を辿るというものです。時々見かけるのですが、業務の一部分だけをデジタル化したために、なぜか遠回りして最終地点に到達するというものです。
例えば、デジタルで入力したデータが最終的に紙に出力され、それを再度OCRでデジタル化するような場合です。このような場合では、データが何度も無駄な処理を行い、最終的な目的地に到達します。
また、別のケースでは、顧客情報が一つのシステムに入力され、その後手動で別のシステムに入力し直されることがあります。これもデータの「旅」の一例です。異なるシステム間で手動の介入が必要になると、データの一貫性が失われたり、入力ミスが発生する可能性が高まります。
データに旅をさせないために
データを一元管理し、可能な限りデジタルのまま処理することが最も重要です。これにより、データが不必要な経路を辿ることなく、効率的に目的地に到達します。例えば、kintoneを利用すれば、アプリ間同士、またシステム間でデータをスムーズに連携させることができます。
データ連携の活用
可能な限り自動化を進め、システム間の連携をすることで、データの無駄な「旅」を防ぐことができます。API連携や、kintoneのルックアップ機能、アクション機能、関連レコード機能などを利活用することで、データの一貫性を保ちつつ、業務をスムーズにできます。
まとめ
「かわいい子には旅をさせよ」という言葉のように、経験は人を成長させます。しかし、データに関しては旅をさせることは避けるべきです。データが無駄な経路を辿ることなく、効率的に処理される環境を整えることが、業務の効率化とエラーの防止に繋がります。デジタル化の真の目的を見失わず、データの旅を防ぐ取り組みを進めていきましょう。
データは、できるだけ一元管理し、自動化された環境で効率的に運用することが求められます。私たちの目指すべきは、データが無駄なく目的地に到達する仕組みづくりです。